【小規模事業者向け】Web広告の種類と目的別の選び方

商品・サービスを認知させて売るためには、Web広告という手段があります。Web広告は、インターネット上の様々な場所に掲載される広告のことです。

初心者は、「いくらかかってどんな効果があるかわからない」という悩みにぶつかるかもしれません。

この記事を読むと、中小企業や個人事業主、非営利法人が少ない予算でも自分の目的に合ったWeb広告の種類が見つけられます。

目次

Web広告の種類と予算

各広告の種類ごとに、以下のような項目を説明します。

  • 広告の種類:日本でよく利用される広告の種類を紹介します。
  • 表示イメージ:顧客が見る広告のイメージを紹介します。
  • 予算:広告そのものにかかる費用と広告代理店にかかる一般的な費用を紹介します。
  • アプローチできる層:年齢、性別、マーケティングファネルなどを基に説明します。
  • 向いているケース:その広告がどのような目的や商材に向いているかを説明します。
  • 運用難易度:インハウスで運用する難しさを5段階で評価します。

リスティング広告

リスティング広告とは、検索エンジンで検索した結果に表示されるテキスト型の広告のことです。

広告をクリックしたら、LPやWebサイトのページに誘導することができます。

Web広告の中で最も多く利用されている広告です。

リスティング広告の種類
  • Googleリスティング広告
  • Yahoo!リスティング広告

日本における検索エンジンのシェアは、2025年8月時点で、Googleが約80%、Yahoo!が約10%です。

(参考:Stat Counter Global Stats)。

リスティング広告ではまず、Googleリスティング広告を検討してみましょう。

リスティング広告の表示イメージ

検索エンジンユーザーが検索したキーワードに連動して、表示される広告が変わります。

検索結果の上部や下部に表示され、SEO対策だけ施された記事より目立ちます。

しかし近年、検索結果の最上部にAIによる説明が表示されているため、以前より目立ちにくくなっています。

リスティング広告の予算

月20万円から30万円程度を予算としてはじめるケースが多いです。

広告代理店へ外注する場合は、予算の10~20%の費用がかかることを想定しておきましょう。

非営利団体のGoogle リスティング広告

Google Ad Grantsという制度を使うと、毎月最大10,000ドル分の広告を無料で掲載できます。

リスティング広告でアプローチできる層

性別年齢問わず、購買意欲の高い顕在層にアプローチできます。

リスティング広告に向いているケース

認知度がある商品やサービスの場合、リスティング広告は有効です。

リスティング広告の運用難易度

自社運用でリスティング広告の経験がないマーケティング担当者が運用するのは、中~難易度が高いです。運用難易度は☆4つです。

リスティング広告運用は、常に最新の情報を収集していなければいけません。広告運用だけではなく、競合調査や市場のリサーチにも時間がかかります。

費用対効果を考えると、外注するとよいです。

Googleは無料で受けられる認定資格を提供しています。外注するとしても、マーケティング担当者はに認定資格に挑戦する価値があります。

SNS広告

SNS広告は、SNSプラットフォームに表示される広告のことです。

広告をクリックすると、SNSのプロフィールやLPに誘導されます。

年齢、性別、興味関心などで細かくターゲティングできるのが強みです。

Meta広告

Meta広告とは、Meta社が運営する「Facebook」「Instagram」「Threads」などに表示される広告のことです。

  • Facebook広告
Facebook広告の種類

Facebook広告には、8種類の広告があります。

  • 画像
  • 動画
  • ストーリーズ
  • メッセンジャー
  • スライドショー
  • カルーセル
  • コレクション
  • プレイアブル
Facebook広告の予算

最低日額100円から可能ですが、効果的な運用のためには月額10万円以上が目安です。

広告代理店へ外注する場合は、予算の10~20%の費用がかかることを想定しておきましょう。

Facebook広告でアプローチできる層

ビジネスマン

Facebook広告に向いているケース

30代~40代、男性、BtoB商材、高額商品、地域密着のサービスに向いています。

Facebook広告の運用難易度

自社運用でFacebook広告の経験がないマーケティング担当者が運用するのは、難易度が高いです。運用難易度は☆5つです。

成果を出すには、適切なターゲティング設定、効果的なクリエイティブ(画像や動画)の作成、コンバージョン設定などが不可欠です。これらを最適化するには専門知識と経験が求められます。

  • Instagram広告
Instagram広告の種類

Instagram広告には、6種類の広告があります。

  • 画像広告
  • 動画広告
  • カルーセル広告
  • コレクション広告
  • ストーリーズ広告
  • 発見タブ広告
Instagram広告の予算

最低出稿金額は100円ですが、費用対効果を検証したい場合は5万円から考えると良いでしょう。

Instagram広告でアプローチできる層

10~30代、特にZ世代

Instagram広告に向いているケース

ファッション、美容、グルメ、ライフスタイルブランドなどの女性向け商材に向いています。

Instagram広告の運用難易度

自社運用でInstagram広告の経験がないマーケティング担当者が運用するのは、中~高難易度です。運用難易度は☆4つと評価します。

広告を出稿すること自体は難しくありませんが、成果を出すまでには運用知識を社内で蓄積するために1~2年ほど考えると良いでしょう。

成果を出すには、適切なターゲティング設定、効果的なクリエイティブ(画像や動画)の作成、コンバージョン設定などが不可欠です。これらを最適化するには専門知識と経験が求められます。

  • Threads広告
Threads広告の種類

Threads広告には、2種類の広告があります。

  • 画像広告
  • 動画広告
Threads広告の予算

1日あたり約1000円からです。認知拡大には月5万円からを考えると良いでしょう。

Threads広告でアプローチできる層

10~20代

Threads広告に向いているケース

人材・キャリア支援、スクール・資格サービス、自己投資系サービス

Threads広告の運用難易度

自社運用でThreads広告の経験がないマーケティング担当者が運用するのは、中難易度です。運用難易度は☆3つと評価します。

Youtube広告

Youtube広告の種類

Youtube広告には、6種類の広告があります。

  • スキップ可能なインストリーム広告
  • スキップ不可のインストリーム広告
  • インフィード動画広告
  • バンパー広告
  • アウトストリーム広告
  • マストヘッド広告
Youtube広告の予算

効果が出るには最低10万円からと考えると良いでしょう。

Youtube広告でアプローチできる層

10代~70代男女問わず

Youtube広告に向いているケース

一般消費者向け商材、認知度向上やブランディングを目的とする場合

Youtube広告の運用難易度

自社運用でYoutube広告の経験がないマーケティング担当者が運用するのは、中~高難易度です。運用難易度は☆4つと評価します。

Youtube広告は特にクリエイティブが重要です。動画制作と運用どちらも同じ会社で代行できる会社を選ぶと良いでしょう。

自社に運用スキルがもともとある場合は自社ノウハウが蓄積されるので自社運用すると良いです。

X(旧Twitter)広告

X広告の種類

X広告には、6種類の広告があります。

  • プロモ広告
  • Amplify広告
  • タイムラインテイクオーバー広告
  • スポットライトテイクオーバー広告
  • ライブ
  • ダイナミック商品広告
X広告の予算

月10万円からと考えると良いでしょう。

X広告でアプローチできる層

10~30代

X広告に向いているケース

リアルタイム性や拡散力を生かしたい商材、IT・テクノロジー、エンターテインメント

X広告の運用難易度

自社運用でX広告の経験がないマーケティング担当者が運用するのは、中難易度です。運用難易度は☆3つと評価します。

Tiktok広告

Tiktok広告の種類

Tiktok広告には、6種類の広告があります。

  • Diversion
  • Spark Ads
  • Top View
  • リーチアンドフリークエンシー
  • ブランドミッション広告
  • ハッシュタグチャレンジ
Tiktok広告の予算

15万円~と考えると良いでしょう。

Tiktok広告でアプローチできる層

10~30代、10代は女性、30代以降は男性が利用する傾向があるSNSです。

Tiktok広告に向いているケース

ファッション、美容、コスメ、飲食、旅行、アプリ

Tiktok広告の運用難易度

自社運用でTiktok広告の経験がないマーケティング担当者が運用するのは、高難易度です。運用難易度は☆5つと評価します。

ローカル検索広告

ローカル検索広告とは、Googleマップ検索結果の上部にビジネス情報を表示させることができる広告です。Google検索でも上部に表示させることができます。

ローカル検索広告を出稿するためには、Googleリスティング広告も配信する必要があります。

ローカル検索広告の予算

2万円からと考えると良いでしょう。

ローカル検索広告でアプローチできる層

特定の地域で店舗を探している消費者

ローカル検索広告に向いているケース

店舗ビジネス

ローカル検索広告の運用難易度

自社運用でローカル検索広告の経験がないマーケティング担当者が運用するのは、低難易度です。運用難易度は☆2つと評価します。

地域限定配信で競合が少ないため運用難易度は低いですが、継続的に出稿することと、Googleビジネスプロフィールを充実させることが重要です。

目的別のWeb広告の選び方

今すぐ売上を伸ばしたい!

解決策:リスティング広告。購買意欲の高いユーザーに直接アプローチできます。

多くの人に商品やサービスを知ってほしい!

解決策:ディスプレイ広告やSNS広告。潜在顧客に広く認知を広めることができます。

若い世代にアプローチしたい!

解決策:SNS広告。ターゲット層が利用しているSNSを選びます。

地域の人に来てほしい!

解決策:ローカル検索広告。特定の地域について調べている人にアプローチできます。

まずは小さく始めてみよう

どの広告が良いか迷う場合は、まずは少額から試してみることが大切です。

Web広告は最新情報を追いかけつつ、市場調査から成果が出るまでPDCAを繰り返すことが重要です。

自社でまずやってみることもできますが、リソースを割けないこともあるでしょう。

そんな時は、ぜひ広告代理店へ何社か見積をとると良いです。

「ましぜん」は、Web広告で成果を出すことに全力を尽くします。

問い合わせページからぜひ見積を。

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